【2023年最新版】パーソナルトレーナーが必ず身につけておくべき知識TOP10
パーソナルトレーナーはここ数年間で右肩上がりで増加しています。特徴のひとつとして、体に対する学びにとても貪欲です。
私の身の回りで活動する知人トレーナーも、揃って毎月のようにセミナーを受講したり、常に分厚い専門書・本を読んでいたり、オンラインサロンに入っていたり…学びに対してとても貪欲なんです(苦笑)
業界としては、とても良いことですよね。想いが強いというか、エネルギーがある感じがして!
その中で、みなさんがどのような分野を勉強されているのか?パーソナルトレーナーとして何を学ぶ方が良いのか?すごく気になります。
はい、今回の記事では、パーソナルトレーナーになり始めの人(もしくは、目指す人)が必ず身につけておくべき知識について、10の分野に厳選してお伝えできればと思います!
トレーニングやストレッチの見本だけを見せて、フォーム指導できれば良いものではありません。お客様のさまざまな目的・ニーズ、体の状態に合わせて、より良いプログラムを提案するためには、幅広い知識が必要不可欠。
パーソナルトレーナーが必ず身につけておくべき知識TOP10
パーソナルトレーナーであるなら、確実に押さえておきたい知識TOP10を挙げてみました。
- 基礎解剖学・機能解剖学
- 基礎生理学
- 運動力学・バイオメカニクス
- トレーニングの基礎理論
- トレーニングフォームのポイント・注意点
- 姿勢のゆがみの分類と評価
- プログラムの組み立て方
- カウセリング・ヒアリング・キューイング
- 基礎栄養学
- スポーツ外傷とスポーツ障害
体のことは想像以上に奥深いです。学びを深めれば、深めるほど、わからなくなってしまうこともあります。体のことは幅広く・奥も深いので、自分自身が無知であることを知ることの連続です。。
勉強していく中で、実際に指導していく中で、自分自身の得意分野をみつけていくことがおすすめです!
①基礎解剖学・機能解剖学
まずは必ず押さえておきたい知識のひとつ「解剖学」です。これを学ばない限り、トレーナーとしては何も始まりません。
筋・骨・関節・靭帯・神経など…まずはそれぞれの部位毎の名称を覚えること。トレーニング指導者としては、名称とあわせて、役割・機能も理解しておくことが重要です!
ヒトの姿勢をみる、トレーニングフォームを評価・分析する、より良いプログラムを組む上で「解剖学」は土台知識(基盤)です。
何から勉強していいかわからない人、筋や骨・関節の名称や役割を理解できない人は解剖学しっかり学んでおきましょう!
おすすめ書籍も紹介しているのでぜひ参考に!
【保存版】現役トレーナーが厳選紹介!パーソナルトレーナーが買っておくべき解剖学の知識が深まる本BEST5
②基礎生理学
人の体の基本構造として理解しておくべき知識のひとつ「生理学」です。
循環器や消化器、呼吸器、泌尿器、生殖器、内分泌系、神経系、感覚器系などの各名称・役割を覚えること。解剖学と同じく、それぞれの各要素がどのような役割・機能をもっているのか理解しておくことが大事。
生理学は、苦手なトレーナーが多い(私も)印象があります。というか、そもそも、まともに勉強していないレベルの人も多いと思います。
より安全に、より良いプログラムを組むために、より良いトレーニング指導していく上で、解剖学と合わせて押さえておきたい基本知識のひとつです。
③運動力学・バイオメカニクス
運動力学・バイオメカニクスは、ヒトの動き、トレーニング時の動作フォームをみる上でとても大事な知識です。
体の動く仕組みを物理的に理解、体の動きを数値・データで分析、力がどの方向に伝わっているか(ベクトル)などを理解すること。ヒトが動くときは必ずエネルギーが発生しているわけで、それらの根本構造・メカニクスを知る上で大事な知識に!
トレーニング中の動きを分析して評価するためには、必ず理解しておかないといけません。私も運動学・バイオメカニクスに関する知識を少しずつ理解し始めてから、プログラムの組み方・声のかけ方が変わったように思います。
理解するのに少し時間がかかって、むずかしい分野でもありますが、少しずつでも勉強して理解していきましょう。
理論の勉強だけはNG、実践を通じて学びを深める!
人の体に関わる仕事は特に要因が大きいように思います。ただ、実際にお客様に対しての有料サービスする際に、練習するのはNGです!
トレーナー同士で練習する、自分の体で実験・検証した上で、しっかり落とし込んでから、サービスとして提供していきましょう。
実際にアウトプットすることで知識の定着・勉強効率は格段にUPします!!
④トレーニングの基礎理論
トレーニングの動作フォームや種目の種類などの話ではなく、基本的な知識となるトレーニング理論に関することです。
トレーニングの4原理・5原則をはじめ、トレーニングの負荷の種類(重量・回数・セット・テンポ・レストなど)…トレーニングの実践・指導に必要な知識を幅広く学ぶこと。
トレーニングをより効率的に、より安全に、進める上で超重要な知識です。全般知識をYouTubeなどのメディアを通じて、学ぶことがむずかしいです。
トレーニングの資格を取得できる協会が出版している書籍から学ぶのがおすすめです!
⑤トレーニングフォームのポイント・注意点
パーソナルトレーナーは、ひとつひとつのトレーニングの適切なフォームの理解、実践時のポイント、注意点を理解することが大切です。
+αトレーニング種目毎の期待できる効果、目的や意図もしっかりインプットできるとBEST(最高)です!お客様にトレーニングのやり方だけじゃなく、意図・目的を伝えられると、より指導の質もグンッと高まってくるはずです!
現役トレーナーが厳選紹介!パーソナルトレーナーが必ず読むべきトレーニングの書籍BEST6
⑥姿勢のゆがみの分類と評価
次に、姿勢のゆがみの分類と評価の仕方について。姿勢改善・ボディメイク・機能改善・リハビリといった目的の人に指導を実施する際に必要な知識です。
姿勢のゆがみ(マルアライメント)の種類を知ること、ヒトの体のランドマーク(体の各部位の目印)を触診する、姿勢の評価を実践できるようになること。
正直…姿勢の評価できなくても、対応できる人はたくさんいてますし、パーソナルトレーナーの中でも、姿勢をちゃんと評価できる人の方が少ないと思っています。
それでも、姿勢評価できる方が、よりその人の体の状態に合ったプログラムを提供できます。
だからこそ、ちゃんと評価できる方が、そのトレーナーにとっての「強み」にも繋がっていくと思っています。
⑦プログラムの組み立て方
次に、トレーニングプログラムの組み方です。目標とする体に近づく、高い成果を上げるには、高い精度のプログラムを組み立てる必要があります。
トレーニング種目の種類はもちろんのこと、目的に合った重量設定、回数、セット、テンポ、レスト時間などの負荷の種類、プログラム全体の種目数に、種目の配列(順番)まで…
私はプログラムの中にその担当トレーナーの想いが詰まると思っています(笑)
事前にわかっている目的や体に関する情報があるなら、準備することも可能で、私の場合では、指導する当日までにしっかり時間をかけて作り上げるときもあります。
⑧カウセリング・ヒアリング・キューイング
次に、カウンセリングとヒアリング、キューイングです。カウンセリングは、お客様の体の悩みや問題についての話を聞いて解決できるように導くこと、ヒアリングは、お客様の話を聞いて必要な情報を聞くこと、キューイングは、トレーニング指導の際などに使う効果的な声かけのこと。
どれも一つのセッション内で行なわれる技術です。カウンセリングやヒアリングでは、話しやすい環境をつくって、できる範囲の中でお客様が心地よいと思えるコミュニケーションをとることが大切です。
相手が本当に思っていることを聞くためには、質問の内容、タイミングなどを考えたり、コミュニケーションを通して信頼関係を築いていくことも大切です。
適当に声掛けしているだけではダメ。動きの質が変わるということは、トレーニングの成果にも大きく影響が与えられるということ。その「人」に合った声かけができると、指導者としてのレベルも上がるはず。
⑨基礎栄養学
ダイエットやボディメイクに限らず、機能改善やスポーツパフォーマンスアップ、姿勢改善など…どのような目的の方に対しても「栄養(食事)」へのアプローチは必要です。
5大栄養素、それぞれの食品にどのような栄養素が含まれているのか、摂取して消化・吸収された食べ物はどのような流れで体のエネルギーとして使用されるのかなど
ダイエットやボディメイクの目標達成に導く、より効率の良いアプローチを実践するために「栄養学」は必須科目です。その他の目的の方に対しても、栄養への介入・アプローチがあるか、ないかで指導の仕方、導き方が全く変わってくるはずです。
⑩スポーツ外傷とスポーツ障害
ラストは、スポーツ外傷とスポーツ障害です。一見、パーソナルトレーナーにとって必要なの?と思われるかもしれませんが、体のケガに関する最低限の知識は学んでおく方が良いです。
これまでに大怪我から小さなものまで、1回もケガをしたことない人なんかほとんどいません。現在のケガ、過去にケガをしたことがあることも含めて、我々トレーナーは、トレーニングを実施する上でのリスクを考えないといけません。
となると、最低限レベル(よく起こるようなケガの種類や特徴など)での知識は学んでおくべきと考えられます。